K3ESとE10K Type-Cの違いは何でしょうか

どちらもパーソナルコンピューター向けを対象としたポータブルデスクトップDAC兼ヘッドフォンアンプです。iOSやAndroidなどのモバイルデバイスと組み合わせて使用することは想定されていません。これらのモバイル用途にはQ3あるいはQ5sなどをご検討下さい。

USBオーディオクラスに関しては、どちらも最大384kHz/32bitのPCMをサポートします。違いは、K3ESはDSD256までのネイティブ再生もサポートしているのに対し、E10K Type-CはDSDをサポートしていないことです。

K3ESは2.5mmのバランス出力ポートを備えていますが、E10K Type-Cは3.5mmのシングルエンド出力ポートしか備えていません。

K3ESには同軸デジタル出力と光デジタル出力がありますが、E10K Type-Cは同軸デジタル出力のみ備えます。

K3ESのライン出力の音量はボリュームノブと連動していますが、E10K Type-Cは固定出力です。

総括すると、あくまで一つの考え方として提示いたしますが、バランス出力とDSD再生と光デジタル出力が要件である場合はK3ESを選択した方が適切と言えます。シングルエンド出力のみとDSD非対応、同軸デジタル出力のみで良いならE10K Type-Cを選択するのがよろしいでしょう。その上で、機器側で備えるハードウェアボリュームでライン出力の音量を調整したいのかどうか?で決めて頂くのがよろしいかと存じます。E10K Type-Cは、使用目的が限定的かつ予めはっきりしているときには、市場販売価格を考えたときに費用対効果が高いと考えられます