プリアンプとして使用する場合の注意事項
K9 AKMをプリアンプとして使用する場合、使いこなしをする上で予め必要な知識がいくつかあります。このエントリではそれらを説明します。
電源を入れる順序
K9 AKMに限らず、プリアンプをパワーアンプやアクティブスピーカーと接続するシステム構成を採る場合には、ポップノイズ(スピーカーからブツッという音やボンッというような音が鳴ること)が発生しないようにユーザー自身が運用する必要があります。
パワーアンプと繋いでいる場合
- パワーアンプの電源は切っておく。
- K9 AKMのボリュームは絞りきってから電源を入れます。
- K9 AKMの起動を確認した後に、パワーアンプの電源を入れます。
- 電源を切る場合は順序が逆になります。まずパワーアンプの電源を切って、きちんと電源が切れたことを確認した後にK9 AKMの電源を切って下さい。
アクティブスピーカーと接続する場合
- アクティブスピーカーの電源は切るか、アクティブスピーカー側のボリュームを絞りきって下さい。
- K9 AKMのボリュームは絞りきってから電源を入れます。
- アクティブスピーカーの電源を入れてください。
- 電源を切る場合にはアクティブスピーカーの電源を先に切り、そのあとK9 AKMの電源を切って下さい。
DACモードを使用する上での注意事項
DACモードは最大音量で固定出力するモードになります。よってパワーアンプを直結する使い方をしていると大音量が再生されてしまったり、大きなポップノイズが発生したときに、スピーカーを破損させる場合があります。これらの不適切な運用による結果についての損害責任は使用者ご自身に帰するものとなり、製品保証の対象に含まれないのでご注意下さい。DACは通常、D/A変換されたアナログ信号の情報量や品質を生かすために最大音量で出力することが前提の機器になっています。そのためボリューム調整は後段のプリアンプなどの機器で行うシステムとなるためです。
アクティブスピーカーを接続する場合には、必ず先にボリュームを絞りきってから徐々に音量を上げていくようにしてください。音量調整出来ないスピーカーや構成で使用するときや、自分自身がどういう仕様のスピーカーで使用しているのか判断できない場合には、K9 AKMをPREモードで使用することを推奨します。PREモードではK9 AKMのボリュームノブが有効となります。