スマートフォン用USBDACとしての使用方法

K9 AKMにはバッテリーは内蔵されておらず、電源コンセントからの給電を通じてリニア電源から動作に必要な電力が供給されます。OTGケーブルを別途用意してAndroidスマートフォン、iPhone、またはトランスポート機器を接続できます。

ただし、電源線が省かれていたり、電源線が二股で分かれているタイプのケーブルの使用は避けて下さい。K9 AKMに限らずXMOSコントローラー搭載機によくある例として、電源線からの電流をトリガーとしてコントローラーのイニシャライズ(初期動作)が行われるためです。このイニシャライズが行われないとスマートフォンにUSBDACとして認識されないという状況になります。

K9 AKMはINPUTがUSB以外になっているとき、XMOSコントローラーがオフになります。これらをトリガーとして動作状態が変化する理由の一つは、純粋なアナログアンプとして使用したいときにはコントローラーのような高速動作を行うチップはノイズ源となりえるので、必要なときだけ動作させたほうが音質上有利なためです。

Android

K9 AKM入力設定

K9 AKM [INPUT]を”USB”に切り替えます。

K9 AKM出力設定

使用するインターフェースに応じて対応する出力ポートに切り替えます。ヘッドホンを使いたい場合には[HP]に切り替える、スピーカーやパワーアンプ、プリメインアンプ等を使いたい場合は[PRE]または[DAC]に切り替えます。

最後に、スマートフォンとK9 AKMをUSB OTGケーブルで接続してください。側面と背面の両方のデータポートが利用可能です。

補足

  • K9 AKMにパワーアンプを直結する構成で使用している場合にDACモードで使用すると、大音量が再生されスピーカー等を破損させる可能性があります。十分に気を付けて下さい。ユーザーご自身が適切な運用を行わずに生じた損害については補償されません。
  • スマートフォンの再生ソフトの設定でUSB出力の設定をオンにする必要があるものがある場合、USB出力をオフにしないと音が出ない機器があります。
  • スマートフォンの開発者モードでUSBデバッグが有効になっていることを確認してください。開発者モードでUSBデバッグを有効にし、「開発者オプション」をオンにして、「USBデバッグ」または「OTG」の機能をオンにする必要がある機種が存在します。
  • 使用しているUSBケーブルがOTG機能をサポートしていること、および方向が存在するケーブルでは方向が逆になっていないことを確認してください。
  • 数多存在するスマートフォンのUSBオーディオ機能については一律に標準化されていないため、FiiOは完全な互換性を保証できません。実際にやってみて可否が初めて判明する類いのものであるとご理解下さい。上記の接続方法を試しても使用できない場合は、他のスマートフォンでの利用を試すか、スマートフォンではなくコンピュータにK9 AKMを接続してUSBDACとして動作するのかを確かめ、個々のデバイスのハードウェアに問題があるかどうか(環境要因の可能性が低いかどうか)など、問題の切り分けをすることをお勧めします。

iOS

K9 AKMとiPhone / iPad / iPodを接続するには、OTG動作することを目的として作られた特殊な Lightning to Type-C データケーブルなどを別途用意する必要があります。端子形状だけでは判別することは不可能なので、必ずOTG動作する物なのかどうかを事前にお調べ下さい。FiiO製の対応ケーブルとしてはLT-LT1などがあります。

補足

  • K9 AKMにパワーアンプを直結する構成で使用している場合にDACモードで使用すると、大音量が再生されスピーカー等を破損させる可能性があります。十分に気を付けて下さい。ユーザーご自身が適切な運用を行わずに生じた損害については補償されません。
  • iOS10.0.2以降を搭載したAppleデバイスのみをサポートします。Appleシステム上の理由からバージョンが低いものはサポートできません。
  • iOSデバイス側の音量調整は無効になります。ボリューム調整はK9 AKMのボリュームノブを使用して下さい。